SEO対策をするなら、Googleが過去にどのような対応をしていたかと知っておいた方が良いです。
またGoogleの最新動向をチェックすることはとても重要です。
『パンダアップデート』や『ペンギンアップデート』だけでなく、
話題の『健康アップデート』や『モバイルファーストインデックス』など、
詳しく解説するので、ぜひチェックしてください。
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Googleの大規模コアアルゴリズムアップデート

Googleのアルゴリズムとは、検索順位を決定するための数式のようなものです。
検索順位を決定するコアアルゴリズムは、
一般には公開されていませんので、どのような内容なのかは正確にわかりません。
またGoogleの社員にもアルゴリズムは公開されてなく、
一部の検索エンジン部門の幹部しか把握していないと言われています。
この数年で、影響が大きかった『大規模のコアアルゴリズムの更新』をまとめました。
クオリティアップデート
クオリティアップデートの詳細は明らかにされていません。
ただ、2015年5月に、コンテンツの品質に関する新しいアルゴリズムが加えられたことを
Googleが認めています。
2015年5月にランキングが下落したサイトの特徴は、
低品質なコンテンツ(特にアフィリエイトサイトの質が低いページ)が、
検索結果から無くなったという情報もありました。
後のパンダアップデートのβ版とみる人も多いアルゴリズムです。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、『コンテンツの品質を評価する』アルゴリズムのことです。
検索した閲覧者に、価値を提供しない低品質なコンテンツをターゲットに、
2016年1月にコアアルゴリズムに加えられました。
2016年1月以降は、2~3ヶ月に1回はパンダアップデートが更新(自動更新)されていることを、Googleが認めています。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、『ガイドライン違反を取り締まる』アルゴリズムのことです。
スパム行為や有料リンク購入などの
Googleが定めるガイドラインに違反しているサイトをターゲットに、
2012年にコアアルゴリズムに加えられました。
また2016年には、不正なリンクを得ているページの評価を下げるのではなく、
不正なリンクを無効化する仕組みになっており、
ネガティブSEOに対する取り組みも進んでいると言われています。
健康アップデート
健康アップデートとは、『健康に関する情報の正確さを評価する』アルゴリズムのことです。
DeNAのキュレーションメディア問題をきっかけに、
生命に関わる病気などの誤った情報を排除するのが目的といわれており、
2017年2月に日本独自のアルゴリズムとして、加えられました。
日本語検索における独自のアルゴリズムというのがポイントです。
この健康アップデートでは、『YMYL』と『E-T-A』という単語で説明されることが多いです。
検索ユーザーの生活に直結する重要なジャンルのため、高品質な記事コンテンツでないWebページは、検索結果で上位表示させないというGoogleの取り組みです。
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)
この3つの頭文字をとったGoogleによる造語です。
E-A-Tは、『専門性・権威性・信頼性』がある記事コンテンツを高く評価するというGoogleの方針のことです。
お金や生活に関連するジャンルのサイト(ページ)は、
専門性や権威性や信頼性が特に評価基準になっており、
健康食品やサプリメントなどを紹介するサイトの多くが、上位表示されなくなりました。

フレッドアップデート
フレッドアップデートの詳細は明らかにされていません。
このフレッドアップデートとは、
2017年3月に、世界的な検索順位の大変動が起きたので、
そのアップデートのことを指します。
Googleは公式に世界的な検索順位の大変動があったことを認めていませんが、
Googleの幹部社員であるゲイリー・イリェーシ氏が、
Googleから特別な発表が無いアップデートをフレッドと呼ぶ。
と発言したことから、フレッドアップデートという風に認知されています。
スピードアップデート
Googleは、2018年7月からモバイル検索におけるページ表示速度を、
検索順位のランキング要素のアルゴリズムに加えることを発表しました。
スピードアップデートとは、『モバイル端末でのサイト表示スピードを重視する』アルゴリズムのことです。
同時に、モバイルファーストインデックスの導入を本格的にしており、
今後は確実に明らかに検索順位のランキング決定を、モバイルページを軸に評価するという動きです。
このスピードアップデートで影響を受けるのは、
極端にページの表示速度が遅いページのみをターゲットにしているので、
影響範囲は微少とのことです。
フロリダアップデート
2019年3月に大規模なアップデートがありました。
このアップデートをフロリダアップデートと呼んでいますが、
健康アップデートの時のE-A-T(専門性、権威性、信頼性)の中でも、
特に権威性と信頼性が重視されている傾向が強まりました。
Googleの最新の取り組み

アルゴリズムは、検索順位を決定するため重要な役割ですが、
アルゴリズムのアップデートではなく、Google独自の取り組み情報をまとめました。
検索順位の決定には影響を及ぼさないというものの、
結果的に検索順位の決定に大きく影響しているのは間違いないと思います。
ウェブサイトのAMP対応
モバイルのWebページを高速に表示させる取り組みで、
Accelerated Mobile Pagesを略してAMPと呼ばれています。
AMP対応したWebページは、表示が速くなるということで
ニュースメディアサイトが恩恵を受けています。
2016年10月には、AMP対応しているWebサイトには、
AMPラベルが表示されるようになりました。
Googleは、AMP対応サイトが検索順位のアルゴリズム要素に、加わっていないとしていますが、
表示速度がランキング決定の要素に影響していることから、
事実上はAMP対応も検索順位に影響があるという見方をしておくのが良いと思います。
モバイルファーストインデックス
検索順位のランキング決定は、パソコンページを軸に評価していたのを、
今後はモバイルページを軸に評価するという取り組みで、Mobile First Indexを略してMFIと表記されることがあります。
2016年11月に発表され、2018年3月から段階的に導入されているのを確認しています。
そして正式にモバイルファーストインデックスに準拠したサイトを
検索順位のランキング決定要素に反映することをGoogleは認めました。
プロジェクトアウル
フェイクニュース対策のための取り組みです。
2017年4月から、信頼性の高いコンテンツを表示されやすくし、
差別的なコンテンツや、攻撃的なコンテンツは、検索順位ランキングを低くさせるというものです。
アルゴリズムにかかわることなので、今後アウルアップデートといった呼び方になるのかもしれません。
まとめ

SEO対策とはGoogleを攻略することといっても過言ではありません。
Googleの最新動向を知っておくのは、とても大事なことです。
Googleは、検索順位の判定基準を明確にしていないので、わたしたちはあらゆる情報を得て、そこから推測しながらSEO対策をしていますが、
検索アルゴリズムの更新情報は知っておいた方が良いですね。
『YMYL』『ETA』など、検索アルゴリズムの専門用語を知っておくと、
より的を得たSEO対策ができるはずです。
間違った情報に惑わされないようにしてくださいね。
仮想通貨バブルもあって、今度は『金融アップデート』があるのではないか、とウワサされていましたが、どうなんでしょうか?