プログラミングを学習するのに必要なパソコンのスペックとは

プログラミング パソコン

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プログラミングを学習しようと思う人にとって、どんなパソコンが良いのでしょうか?

結論からいうと、高いパソコンを購入したからといって、プログラミングが簡単に習得できるわけではありません。

最低限のスペックを満たしていれば、問題ありませんよ。

Windowsでもmacでもどちらでも良いですが、開発目的によって判断してください。

プログラミングには高いパソコンは必要ない

ハイスペックパソコン

まず結論から言っちゃいますけど、『プログラミングには高いパソコンは必要ないです。

なぜならば、プログラミングは、パソコンのスペックはあまり関係ないからです。

高いパソコンが必要なケース
  • オンラインゲーム
  • 動画編集

高いパソコンが必要になるのは、オンラインゲームをサクサクでやりたいようなケースか、動画を編集するようなケースぐらいです。

これは、GPU(グラフィックカード)が重要になるからですね。

プログラミングには、ほとんど必要はありません。

プログラミングするならOSが重要です

OSとは

実際にプログラミングに必要なパソコンというのは、最新のOSが動くものを選びましょう。

OSとは

OSとはオペレーティングシステム(Operating System)のことで、簡単にいうと『Windows』や『mac(Mac OS)』のことです。

コンピューターを管理し、人が使えるようにする動作システムのことです。

OSで有名なのは、『Windows』や『mac(Mac OS)』ですが、それ以外には『UNIX』や『Ubuntu』などがあります。

OSで有名なのは、Windowsかmacが圧倒的に有名なので、このどちらかが動くパソコンを選ぶのですが、重要なのは最新のOSが動くことです。

というのも、10年以上前のパソコンだと、最新のOSが動かないことがあります。

最新のオペレーティングシステム

macos-mojave-about-this-mac-overview-version-build

例えば、Windowsの最新OSは『Wondows10』です。Macの最新OSは『macOS Mojave』です。

最新のOSでないと、プログラミングに関連するソフトが使えないことがあります。

プログラミングをするなら、パソコン選びの最優先項目は最新OSということを念頭に入れておきましょう。

メモリやストレージは最低でもOK

アップルストア

パソコン選びのために、家電料品店に行くと『どのぐらいのスペックが必要ですか?』なんて聞かれることがあると思います。

一般的に、パソコンのスペックというとCPUやメモリやストレージのことを指します。

基本的に、最新OSが動くものであれば、あとはCPUやメモリやストレージは最低スペックで全然問題ありません。

それぞれについて少し解説しますね。

CPU

CPUとは、パソコンで最も重要なパーツで、人間に例えれば『脳』のような存在です。

CPUで有名なのは、インテル社が販売している『Core-iシリーズ』です。

Windowsでもmacでも、この『Core-iシリーズ』が採用されていることが多いです。

機種OS金額CPU
レッツノートRZ(10インチ)Windows10169,000円~Core i5
レッツノートLV(14インチ)Windows10181,000円~Core i7
MacBook12インチmacOS Mojave142,800円~Core m3
MacBookAir13インチmacOS Mojave134,800円~Core i5
MacBookPRO15インチmacOS Mojave258,800円~Core i7
スペックでいうと、Core-i7 > Core-i5 > Core-m3 です。

もっと最新だとCore-i9というのも発売されています。

一般的に2019年現在では、Core-i5のCPUが搭載されているパソコンであれば、Windowsでもmacでも問題ないです。

ちょっと奮発して、Core-i7のCPUが搭載されたパソコンなら、全然OKですよ。長く使えると思います。

ここで紹介はしていませんが、『celeron』でもWindows10は動きますが、かなり動作が遅いですから、あまりおすすめしません。

CPUが良すぎるとパソコンの値段に直結しますから、CPUはCore-i5が搭載されているパソコンを目安にした方が良いです。

メモリ

メモリとは、デスクワークにおける机の広さに例えられます。机が広い方が作業がはかどるように、

パソコンで同時にタブを開いたり、同時に読み込み作業する場合に、メモリが大きい方がサクサク動きます。

機種OS金額メモリ
レッツノートRZ(10インチ)Windows10169,000円~8GB
レッツノートLV(14インチ)Windows10181,000円~8GB
MacBook12インチmacOS Mojave142,800円~4GBか8GB
MacBookAir13インチmacOS Mojave134,800円~8GBか16GB
MacBookPRO15インチmacOS Mojave258,800円~16GBか32GB

メモリのパーツ自体は、そこまで高価なものではないです。

スペックでいうと、32GB > 16GB > 8GB > 4GBです。

通常のパソコン業務(メールの送受信やインターネット閲覧)であれば、4GBあれば問題ないです。

ただAdobeのPhotoShopのようなソフトは8GB以上が推奨されています。

最近のパソコンのメモリは、8GBを搭載していることがほとんどなので、十分すぎるスペックですし、4GBでも問題ないです。

中古PCでは2GBもありますが、正直それでもOKなぐらいです。

メモリは、8GBが搭載されているパソコンを目安にした方が良いです。

ストレージ

ストレージとは、記憶媒体のことです。

ひとむかし前のパソコンだとHDDが主流でした。

ストレージのタイプ

HDDは安いですが、衝撃に弱く、また読み込みや書き込みもちょっと遅いです。

SSD(SATA)は、HDDに比べ読み込みや書き込みが速く、衝撃に強いため、現在のノートパソコンで多く採用されています。

m.2PCIe(新しいSSDの規格)は、従来のSSDに比べ6倍以上の読み込みや書き込みが速いのですが、発熱が激しいので冷却しないとすぐに壊れます。

最近はSSDやm.2、PCIeといわれる高速な記憶媒体が販売されています。

スペックでいうと、SSD(m.2)> SSD(PCIe)> SSD(SATA)> HDDです。

ストレージは、HDDだと1TBでも1万円を超えないぐらい安いです。

ストレージが必要になるのは、写真データや音楽ファイルやビデオファイルといった重たいファイルをパソコン内に保存する場良いですね。

ただパソコン内にデータをそのまま保存するのは、セキュリティ的によろしくありません。最近は、クラウド(例えばドロップボックスなど)に保存するのが当たり前となっており、ドロップボックスは月額1000円未満で2TBとかを安全に保管できます。

このように、プログラミングをするパソコンは、ストレージに関しては何を選んでも、あまり影響がありません。

機種金額ストレージ規格記憶容量
レッツノートRZ(10インチ)169,000円~SSD128GB
レッツノートLV(14インチ)181,000円~SSD128GB
MacBook12インチ142,800円~PCIe256GB
MacBookAir13インチ134,800円~PCIe128GBか256GB
MacBookPRO15インチ258,800円~PCIe256GBか512GB

最近のパソコンのストレージは、128GBを搭載していることがほとんどで、256GBもあれば十分すぎると思います。

中古PCでは64GBもありますが、正直それでもOKなぐらいです。

ストレージは128GBが搭載されているパソコンを目安にした方が良いです。

開発用途によってWindowsかmacでメリットがある

プログラミング開発

プログラミングをするパソコンでWindowsかmacのどちらが良いかを良く聞かれますが、それは開発の用途によって判断が変わります。

具体的にどの場合は、どっちという事例を私なりに解説します。

Windowsの方が良い場合

Windowsのメリット
  • パソコンの種類が豊富で安い
  • カスタマイズしやすい
  • ビジネスで使えるソフトが圧倒的に多い
  • 無料で使えるソフトなどもWindowsの方が圧倒的に多い
  • ゲームアプリやVRアプリはWindowsのパソコンの方が作りやすい

そもそもパソコンの全体のシェアはWindowsの方が圧倒的に多く、80%以上がWindowsです。

ですから一般的にビジネスで使われるソフト(例えばExcel)はWindowsなら使えますが、macだと変換しなければなりません。基本的にWindowsに対応しているソフトの種類が圧倒的に多く、ビジネスでパソコンを使うならWindowsの方が絶対に良いです。

またパソコンのパーツも、macはApple社が独占しているのもあって高額ですが、Windowsは各メーカーが販売しているので、安いです。例えばコードでもApple社の商品はめちゃめちゃ高いじゃないですか。Macのパーツは基本的にどれも高いんですよ。

あとはカスタマイズできるというところはメリットでもありデメリットでもあると思うのですが、例えばSkypeするためにカメラが搭載されていなければ、USBで接続できるカメラを購入するなどしなければならないのですが、これが良いという人と、わからないから嫌だという人に分かれますね。

比較的に安くカスタマイズしやすいということで、パソコンの知識がある人はWindowsの方がおすすめです。

macの方が良い場合

macのメリット
  • 直感的な操作ができて操作方法が統一されている
  • iPhoneアプリはmacでしか開発できない
  • Apple製品向けのアプリはWindowsのパソコンの方が作りやすい

iPhoneアプリ(iOSアプリ)は、Xcodeというソフトで開発するのですが、これはmacでしかできません。

またApple製品向けのアプリ開発では、swiftというAppleが独自に開発したプログラミング言語を使います。

またmacのパソコンには、初期段階で必要なものは搭載されているので、使い方さえ覚えれば、パソコンの専門知識がなくても全然高度なことができます。

つまりWindowsよりちょっと高いイメージがありますが、操作方法が統一されているが故に、初心者にはおすすめのパソコンです。

開発現場ではmacばかりというのはウソ

いろいろな人に、開発現場ではmacが多いという人がいますが、そんなのはウソです。

だって、わたしはWindowsでずっと開発していました。

macばかりというのはウソという理由

確かにベンチャー系でRubyで開発する人たちはmacを使う傾向が高いと思います。

でも逆に、大企業のSEがJavaで基幹システムを開発する場合はWindowsの方が圧倒的に多いです。

エンジニアがmacというイメージを持っている人が多いようですが、それは現実的に違うと思いますよ。

正直、Windowsを使いこなせていれば、macもある程度使えます。

慣れてしまえばそっちの方が良いという人がほとんどなので、その会社によってWindowsかmacかは違います。

わたしがお伝えしたいのは、macでも全然良いのですが、

『エンジニアになるためにはmacでなければいけない。』

という間違った情報にだまされないで欲しいと思っただけです。

Windowsを使うエンジニアもたくさんいますよ。

プログラミングスクールではmacを推奨している

プログラミングスクール

プログラミングをするパソコンは、最新のOSが動くパソコンがおすすめと解説しました。

またスペックもあまり気にしすぎる必要がないけど、基準的なものを解説しました。

ただ注意点があって、プログラミングスクールに通う可能性があるなら、macを選んでおいた方が良いです。

なぜならプログラミングスクールによっては、使用するパソコンをmacに限定しているからです。

mac指定のスクール
  • テックエキスパート
  • テックキャンプ

わたしが確認したところ、これらのプログラミングスクールでは、macのパソコンを指定、もしくは推奨していました。

この理由は、プログラミング以外のところで悩まないために、ある程度統一されたカリキュラムをこなすためにmacを指定しているようです。

Windowsだと開発環境はたくさん選べて、しかもカスタマイズもかなり簡単にできるのですが、プログラミングを学ぶ人にとってその選択肢を広げることは確かに無意味です。

ですから、プログラミングスクールが、パソコンを統一したいと思うのは当然のことです。

参考情報

ウソのような話ですが、わたしがWordPress講座の講師を担当した時に、120名中1名だけ、iPadで受講しようとしている人がいました。

参加条件の持ち物にはノートパソコンと書かれていたにもかかわらず、パソコンの知識がない人にとっては、iPadやスマホでもプログラミングができると思っている人もいるんですよね。

最短でプログラミングを習得するためには、最低限の開発環境を整えて欲しいですね。

このような事情があることもわかっているからこそ、プログラミングスクールが開発環境を統一するために、macを指定するのは当然かなと思います。

高いパソコンよりモニターを優先させたい

モニター

プログラミングに必要なパソコンの条件は、だいたい解説できたので、最新のOSが動けば中古品でも全然OKです。

できるだけ安く入手してください。

ただワンポイントアドバイスするなら、安くて良いからモニターを入手した方が良いということです。

安いモニターは新品でも2万円を切っています。

モニターがあると、開発画面と実装画面を両方とも表示させながらプログラミングできます。

開発会社では、マルチモニター(複数のモニター)を使ったことによって、生産性が42%も上がったというデータが発表されているぐらいです。

マルチモニターを使うメリット

Microsoft researchers found that switching to multiple monitor configurations could boost productivity between 9 percent and 50 percent.

Tech consultant Jon Peddie Research reported that users of multiple monitors estimated productivity gains averaging 42 percent.

マイクロソフトの研究者は、マルチモニターに切り替えることで、生産性を9%から50%向上させることを発見しました。(つまり41%アップ)

技術コンサルタントのJon氏は、マルチモニターを使用すると平均42%の生産性が向上すると報告しました。

» 引用:How Multiple Monitors Affect Wellbeing(マルチモニターを使用する影響について)

わたしも通常は2枚のモニターに表示させてプログラミングをしています。

モニターが多いとプログラミングは楽になります。

圧倒的に、プログラミングがしやくすなりますので、高いパソコンを購入するのをやめて、ちょっと型落ちのパソコンを購入して、余った予算でモニターを買った方が絶対に良いです。

プログラミングをするなら、モニターは購入する価値はあります。

まとめ

プログラミングには高いパソコンは必要ありません。

高いパソコンを購入したからといって、プログラミングが簡単に習得できるわけではないです。

ただ気をつけた方が良いところは最低限のスペックを満たしていることです。

プログラミングに必要なパソコンのスペック
  • 最新のOSが動くパソコン
  • CPUはCore-i5で充分
  • メモリは8GBあれば充分
  • ストレージは128GBあれば充分

これを基準にパソコンを選べば問題ありません。

現場で働くエンジニアのほとんどがmacを使っているというのはウソで、Windowsを使っているエンジニアも腐るほどいますよ。

エンジニアになるためにはmacを購入しなければいけないと勘違いだけはしないでください。

ただプログラミングを学ぶために、プログラミングスクールを検討している人は、macを指定されることが多いので、macを選んだ方が良いかもしれませんね。

Windowsかmacかは、どちらでも良いです。

事実、わたしは両方とも使っているので。

そう考えると、macの最新モデルの一番安いパソコンが、最も無難なパソコンかもしれませんね。

ワンポイントアドバイスですが、プログラミングをするなら、安くて良いからモニターを入手することをおすすめします。

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