IT業界の現状と将来性【IT無しの社会には絶対にならない】

IT業界の現状と将来性

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IT業界の将来性ってどうなるのでしょうか?

未来は誰にもわからないことですが、政府や業界の情報を整理して、今後のIT業界を想像しました。

結論から言うと、IT業界の将来は明るいのは間違いありません。

その根拠となる情報を解説します。

IT業界の現状

世界時価総額ランキングの上位はIT企業ばかり

世界の時価総額ランキング

» 引用:2018年世界時価総額企業ランキング(statista.com)

まず、IT業界の現状を整理しましょう。

現在、世界の時価総額企業ランキングのトップ10は、ほぼIT企業です。

7位の『berkshire hathaway』は保険業界、9位の『JPMorgan Chase』は金融業界、10位の『ExxonMobil』は石油業界ですが、それ以外はすべてIT企業です。

特に、3位の『Alphabet(Google)』、1位の『Apple』、5位の『Facebook』、2位の『Amazon』の4社をGAFA(ガーファ)と呼ばれており、現代の生活の基盤にまでなっています。

GAFA(ガーファ)とは、売上や利用者数の規模がとても大きいIT企業4社(Google・Apple・Facebook・Amazon)を総称する造語です。

GAFAは、世界の多くの国においてすでに社会インフラとして、生活にとって欠かすことのできないプラットフォーム的な存在になっています。

以前は、Microsoftを含めた「GAFMA」という括りの名称が使われていましたが、その後成長が鈍化し相対的に影響力が減少したことや、プラットフォームサービスにより個人情報を集積・活用する他の4社との性質の違いから、マイクロソフトは次第に外されるようになっています。

このようにGAFAを筆頭に、IT業界がビジネスを牽引しています。

IT業界の現状が、疑わしいと思う人は、誰もいないでしょう。

そして今後も、IT業界が、わたしたちの生活にはなくてはならない存在であり続けると思われます。

日本国内のIT業界は伸び続けている

過去11年のIT業界規模推移

» 引用:IT業界規模の推移(gyokai-search.com)

このグラフは、日本国内のIT業界の業界規模の推移をグラフで表したものです。

平成27年のIT業界の業界規模は、6兆4,178億円となっており、この数年ずっと右肩上がりに成長しています。

つまり日本国内でも、IT業界の現状は、わたしたちの生活に深く浸透しており、さらに今後もその傾向は続くと考えて間違いなさそうです。

IT業界の将来性

エンジニア不足が問題になっている

エンジニアの需要は高くなる

» 引用:IT人材の不足規模に関する推計(経済産業省)

IT業界の将来を説明するのに、避けられないのが『IT人材が不足する』問題です。

2030年ごろには、IT人材が、41万人~79万人も不足すること予測されています。

41万人~79万人って、すごい数ですよね。

そもそも日本は人口が減少していますが、IT業界の需要は高まっていくことを、経済産業省が予測しています。

つまり、IT業界はこれからも伸びていくと予想されているのに、人材が圧倒的に不足するということです。

30代の人が、いまからIT業界に行くのは遅いと思っているなら、『そんなことはない。』ということがわかるんじゃないかと思います。

2020年には小学校でプログラミングが必修化になる

小学校プログラミング必修化

» 引用:プログラミング教育を小学校必修化へ(文部科学省)

IT業界の将来性は伸びることがほぼ間違いないのですが、人材の不足を補うために、『2020年に小学校でプログラミング教育が必修になる』と文部科学省が発表しています。

現段階では、国語や算数といった科目のように、プログラミングという科目が追加されるのではなく、それぞれの科目で必要に応じて、コンピューターを使い論理的思考能力を身につける計画のようです。

教員がどのようにプログラミングを教えるか等、課題は残っていますが、急ピッチで国を挙げて義務教育からIT人材を育成する方針です。

多くの仕事がITで無くなっていく

またIT業界の技術革新で、多くの仕事が無くなっていくことが予想されています。

2013年にオックスフォード大学の教授によって発表された論文『雇用の未来』によれば、人工知能の発達でほとんどの仕事が自動化され無くなっていくと言われています。

702職種のうち、99%の確率で無くなる仕事だけピックアップしました。

無くなる確率 職種(英語表記) 職種(日本語意訳)
99% Telemarketers テレアポスタッフ
99% Title Examiners, Abstractors, and Searchers 不動産の検査員や調査員
99% Sewers, Hand 裁縫スタッフ
99% Mathematical Technicians 数学教授
99% Insurance Underwriters 保険事務員
99% Watch Repairers 時計の修理スタッフ
99% Cargo and Freight Agents トラックの運転手
99% Tax Preparers 税理サポートスタッフ
99% Photographic Process Workers and Processing Machine Operators 画像加工スタッフ
99% New Accounts Clerks 口座開設スタッフ
99% Library Technicians 図書館司書
99% Data Entry Keyers データ入力スタッフ

» 引用:雇用の未来(オックスフォード大学)

無くなる可能性が高いという順番で紹介しています。

リストに記載していませんが、98%の確率で無くなる『Umpires, Referees, and Other Sports Officials(スポーツの審判員)』や、『Models(モデル)』、96%の確率で無くなる『Cooks, Restaurant(レストランの調理師)』、95%の確率で無くなる『Manicurists and Pedicurists(ネイリスト)』など、一見IT技術では自動化されなさそうなものも記載がありました。

これらの仕事が本当に無くなるのかは、定かではありませんが、IT技術の革新により、今後数年で自動化できるようになり、無くなる、もしくは縮小していくのでしょう。

IT業界の将来に必要になるキーワード

IT業界の将来に必要になるキーワード

AI(人工知能)

IT業界のど真ん中にいるのが、AIです。

AIとは、Artificial Intelligenceの頭文字をとった略語で、日本語でいうと人工知能のことです。

人工知能とは、人間のように判断し行動するロボットの『Pepper』や、音声を聞き取って判断しアクションするAIスピーカーの『GoogleHome』などにも既に取り入れられています。

また今後は、クルマの運転も自動化される予定ですが、これも人工知能の技術が取り入れられていますし、コンビニの無人店舗化にも人工知能の技術が取り入れられています。

ただしAIの技術が軍事利用されることにより、世界中で人間がコントロールできない世の中になることが懸念されたり、AIの悪用により犯罪、なりすましといった問題も残されています。

AIの技術進歩はめざましく進んでいますが、それをコントロールできる人材や法整備は、まだまだ追いついていないと言われています。

VR(仮想現実)

またIT業界の賑わせているのが、VRです。

VRとは、Virtual Realityの頭文字をとった略語で、日本語でいうと仮想現実のことです。

現実にないものを仮想化させて、現実に応用することで、現時点ではゲームなどに取り入れられています。

手術のシミュレーションのためにVRの技術を取り入れたり、仮想の彼女のためにVRの技術を取り入れるなど、今後も多くのシーンでVRの技術は取り入れられていくでしょう。

将来も活躍するために

将来も活躍するために

IT業界というよりIT知識が重要になる

IT業界の将来性でいえば、いま以上にわたしたちの生活になくてはならない存在になると予想できます。

自動車業界 → 自動車業界とIT業界 → クルマの自動運転

アパレル業界 → アパレル業界とIT業界 → 細分化されたサイズの服の販売

介護業界 → 介護業界とIT業界 → 仮想家族

物流業界 → 物流業界とIT業界 → 無人機によるダイレクト配送

今後IT業界は、すべての業界と密接に関わっていくと予想されます。

人工知能や仮想技術によって、ビジネスは大きく変わり、いまある仕事が自動化されて無くなりながら、より便利な社会になっていくでしょう。

ここでポイントなのは、今後IT業界という概念はなくなり、すべての業界においてITの技術が導入され、どのようにそれを活用するのかといった、ITの知識が重要視されるのではないでしょうか。

つまり、IT業界に転職すれば良いということではなく、IT技術を扱える人材となり、ITを既存の業界でどのように活かせるか判断できる人材になることが、将来活躍できる人材となるはずです。

プログラミングは絶対に必要とされるスキル

では具体的に、何をいますべきなのか。

一般的にはやはり『プログラミング』を習得し、論理的思考力を鍛えることがベースになるのは間違いないでしょう。

プログラミングスキルがあれば、既存の業界の『ムダなこと』や『非効率なこと』をITの技術を使って解決し、より便利な社会に貢献できると考えます。

具体的にいえば、HTMLとかではなく、PHPといったスクリプト言語で、論理的思考力を鍛えたうえで、Pythonといった機械学習言語を身につける人材が必要とされるはずです。

最新のIT技術を使い倒せる人材が必要とされるはず

またプログラミングだけでなく、普段の生活から最新のIT技術を使いこなせる人材が、必要とされると思います。

リモコン → AIスピーカー

商店街で買物 → ネットショッピング

現金支払 → 電子マネー決済

会議室で打ち合わせ → オンラインミーティング

こういった最新技術を普段から使い倒せる人材こそが、先駆者となり多くの人に使い方を教えられるようになるはずです。

実際に日記を書いていた人が、いち早くブログで日記を書いたように、誰よりも早くITの最新技術を使いこなしたことによって、多くのビジネスチャンスを掴めるでしょう。

まとめ

IT業界の現状と将来性【IT無しの社会には絶対にならない】

IT業界はいま現状でも、わたしたちの生活には欠かせない存在となっていますが、今後将来的に考えたら、より一層わたしたちの生活になくてはならない業界になるでしょう。

逆を言えば、IT無しの社会は考えられないはずです。

今後、わたしたちが活躍するためには、ITの知識やプログラミングスキルがある人材が必要とされるはずですし、また最新のIT技術を使い倒している人材が、多くのビジネスチャンスを掴むでしょう。

IT業界の未来はとても明るいので、より必要とされるであろう知識やスキルを身につけていきたいですね。

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