創業1年たった起業家の精神状態『死なないために』わたしが2016年8月に思っていたこと

創業1年たった起業家の精神状態

みなさん、こんにちは。藤本陽介です。

この記事を公開したのは2018年8月18日です。わたしは3年前の2015年8月18日に法人登記を完了させ、起業しました。

そして3年たったいま、なんとかまだ生き続けることができています。

実は創業して1年たった2016年8月ころのわたしの精神状態は、明らかに良くありませんでした。

ちょうどその時のメモがあったので、備忘も兼ねてブログにします。

創業して1年たった時のメモ

以下は2016年8月18日にパソコンのメモ帳(Evernote)に書いたほぼ原文のままです。

創業して1年がたつので振り返りたいと思います。

正直なところ、この1年間は恐怖や焦りばかりでした。

民泊事業をやろうと思ったら、物件契約した直後にトラブルにあって、弁護士に相談するはめに。

なにもはじまっていないのに460万円の借金をつくり、京都や長野に行って資金をかきあつめ、その時に知り合った経営者に助けてもらいました。

英語留学事業のWebサイトをつくって、法人や教育機関にガンガン営業し、3000枚印刷したパンフレットを駅前で配ったりしたんだけど、何の実績もなく、強みもないサービスには、結局誰も留学に申し込んでくれなくて、友人や友人の紹介の数名がお客様になってくれただけでした。

2016年2月、この時期わたしは完全に自信喪失していました。

仲間というかパートナーに逃げられたり、裏切られたり、距離をつくられたりで。

これ、わずか会社設立して半年のことです。

根拠のない自信が強みのあのわたしが、この時期は誰にも会いたくなかったし、世の中に自分が存在していない方が良いとさえ思っていました。

また、先の見えない生活って本当に恐怖でしかなくて、コンビニに行くことすら躊躇してしまっていました。

ご飯は1日1食、ご飯にシーチキンとマヨネーズを乗せたものか、そばにシーチキンとマヨネーズを乗せたものを食べて、刺激が欲しいと思えばコショーやタバスコをガンガンかけて、自分をマヒさせようとしていました。

もちろん、飲み会なんて絶対に行かなかったし、当時オフィスのあった南青山にさえも行けなくなって、一日中自宅に引きこもることもありました。

もうこの際だから、正直に言います。

誰も申し込んでくるイメージがない。っていうかオレのサービスなんて、使いたいはずがない。

競合があそこまで良いものを作っちゃうと、勝ち目がないし、誰だってそっちを使うはずでしょ。

自分でサイト作りも営業もなにもかもやろうと思っているけど、とまってしまう。

あせっているんだろうか?なんで、こんなに手が動かないんだろう?

熱狂する環境はできているのに、熱狂しない自分はなぜだ?

お金の計算もぜんぜんしないのは何故だ?通帳を見るのが怖くなったのはなんでなんだ。

できる自分をイメージしろ。できた自分をイメージしろ。

どうなっているのが理想なのか?

オレはどうなりたいのか?

(ある会社名)の(ある経営者)に自分の人生をあずけるのか?
(ある出資者)に裏切られたまま死ぬのか?
(ある会社名)の(ある経営者)にこんな罵倒されて良いのか?
(ある元部下)に恥ずかしくないのか?
(ある会社名)の(ある経営者)に鼻で笑われて帰ってきてて良いのか?

自分から行動しないのか?

失敗を恐れているのか?

(ある友人起業家)だって絶対にがんばっている。
(ある友人経営者)だってこんな時期はあったって言ってた。
(ある友人起業家)は、ハッタリかましてメチャメチャやってるじゃん。

でも、他の起業家や経営者はオレには関係ないだろ?

自分にはなにができるのか?

1年後の計画なんてすべて捨てろ。

3ヶ月先のことなんて予想したって意味がない。いま1時間以内の自分の行動にすべてをかけるんだ。

仕事とはそれをピカピカに磨き上げるものだ。

自分から動いていく。

自分から生み出す。

いまそれをしなければ、俺は死んでしまうぞ。

こんな長文をパソコンのメモ帳(Evernote)に書いていたんですね。

メモを見返していま思うこと

いま見返しても、相当ヤバイ精神状況だったのがわかります。

実際に振り返ってみて、どの起業家もこういう不安や恐怖に襲われてしまって、手が動かなくなって、ヤバイ精神状態になるのは、避けられないんだろうなぁ。と思いました。

このメモを書いた時から、わたしは戦略を変えました。

2016年8月の精神状態がヤバかったころのデスク

サイトの受託開発をもらったり、提案資料の代行作成したり、Webマーケティングのコンサルティングしたり、営業代行したり、人材紹介したり、なんでもやろうと決めました。

「目の前の困っている人の課題解決ができないのに、自分がやりたいことなんてできるはずがない。だから目の前の困っている人を助ける仕事なら、オレの全力を使ってやりつくそう。」

そうやって、たまたま目の前に現れた人たちの課題解決を、わたしのフルパワーでやってきた結果、あっという間に時が過ぎ、いまもなんとか死なないで生きています。

業績が安定したわけでもなく、相変わらずデスバレーの状況は変わりません。

死なないために

創業3年を迎えたいま、『死なないために』という記事を発見し、これからもがんばろうと思いました。

スタートアップがキーを打っている最中に死ぬことはめったにないのだ。だからキーを打ち続けよう!

しがみついてさえいれば金持ちになれるというのに、こうも多くのスタートアップがやる気をなくして失敗するのは、スタートアップをやるというのがすごく滅入るものになりうるということだ。

これは確かにその通りだ。

私がかつてそこにいて、そしてその後他のスタートアップをやらなかったのはそのためなのだ。

スタートアップにおけるひどい時期というのは、耐えがたいほどにひどいものだ。

たとえGoogleであろうと、何も救いがないように思える時期があったはずだ。

Y Combinatorの仕事をやってきて見つけた興味深いことは、創業者たちは何百万ドルも手に入るかもしれないという望みよりは、みっともなく見えることへの恐れにより強く動機づけられるということだ。

だから何百万ドルというお金を手にしたければ、失敗が公然として恥ずかしいものになるような位置に自分を置くことだ。

だから今言っておこう。これからひどいことが起こる。それはスタートアップの常なのだ。

ローンチしてからIPOや買収が行われるまでに何らかの災難に見舞われないようなスタートアップは1000に1つというものだ。

だからそれでやる気をなくしたりしないことだ。災難に見舞われたら、こう考えることだ。

ああ、これがポールの言っていたやつか。どうしろと言ってたっけな?

ああ、そうだ、 「あきらめるな」だ。

『死なないために』の抜粋

創業3年を記念して、いま思うこと。

今日もキーボードを打ち続けよう。やると決めたことをバカになってやり切ろう。

これからも、もっと大きな災難に見舞われて、どうしようもなく不安になることもあるだろう。

3ヶ月先のことを考えるのではなく、1時間以内の自分の行動にすべてをかけるんだ。

あきらめなければ、この1時間でやったことがどこかに繋がる。

さぁ今日もがんばろう。

これから起業しようと思っている人へ

『サラリーマンを辞めて、起業しようと思っているんだけど。』という相談を、ここ最近ちょうど3人から聞きました。

中途半端な覚悟なら、起業を辞めた方が良いとわたしは思っていますが、そんなことは言えないし、どうしたら起業することの現実を伝えられるか考えた時に、こうやってブログで公開することでした。

2016年8月東京駅構内の広告『好きなことで生きていく』

ただ起業することで不安や恐怖はあるかもしれませんが、サラリーマンの時に悩むような不満というものはゼロになるはずです。

そして起業することを自分で決断したのであれば、後悔することは無いはずというのが私の考えです。

2年前の自分にむけてメッセージを書くつもりでブログにしました。

起業を決断できるヤツは、そんな簡単に死なないよ。

参考になれば幸いです。

創業1年たった起業家の精神状態

1 個のコメント

  • 藤本様

    はじめまして、渡邊と申します。
    藤本様のこの記事を読ませていただき、驚くほど私と似た状況だったためにコメントせずにはいれませんでした。
    私も今年で創業4年目に入りました。
    あ、ちなみに、藤本様のWordPressをバックアップの記事を読ませていただき、凄くよくまとまっていた記事でしたので、
    ブックマークを付けて実践させていただきました。
    ありがとうございました。
    失礼いたします。

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