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わたしは高城剛さんの書籍が大好きでよく読むのですが、いま話題の「ドローン」についての新刊が発売されていました。
世界的にアメリカ中心だった市場がいま中国が中心になりつつありますが、米中関係についても言及していて勉強になりましたし、そもそもドローンって何?ラジコンと何が違うの?って私は思っていたんですが、それについても解説してくれていました。
書評とともにポイントを紹介します。
ラジコンヘリとドローンの違い
- ラジコンヘリには操縦者が必要で操縦者の意思で動くものを指す
- ドローンはGPSや方位コンパスによってある程度自動飛行が可能
高城剛さんによれば、プログラミングされれば、ドローンは全自動の飛行が可能なので、ドローンは自律していると表現していました。また空を飛ぶスマートフォンのようなものとも言っていました。
確かにラジコンヘリは操縦者が必要というのは知っていましたが、ドローンとの違いはこういうことだったんですね。言われてみてなるほど。と思いました。
ドローンの未来
そもそもドローンはGPSや方位コンパスをたよりに動くようなのですが、このGPSというのは赤道に近い方が正確に受信できるようです。GPSは人工衛星とのやりとりによって受信できるようですが、人工衛星が赤道エリアに多く滞在しているのが理由らしいです。
つまりドローンの操縦は、日本で言えば、北海道より沖縄の方より正確に動くようで、もっと広い範囲で考えれば、南の島に近い方が良いとの事です。
高城剛さんは既に30台以上のドローンを持っているけど、いま現時点ではクルマは1台も保有していないそうです。これからはクルマを保有する時代ではなく、ドローンを保有する時代が来るのかと思いました。
中国深センの台頭
高城剛さんによれば、ドローンに関して言えばアメリカのシリコンバレーの3ヶ月が、中国の深センの1週間というぐらい、中国のスピード感はすごいようです。
ドローン業界においては、中国のDJIという企業のファントムという機種が業界標準になっているとの事で、このDJIという企業が業界の7割を占めるようです。世界的にもドローンは、中国一強の構図になっているようです。このDJIという企業は中国の深センという都市にあるようです。
中国の深センは1990年代はまだまだ地方都市のひとつといったクラスだったようですが、いまは1300万人を超える巨大都市で、北部のトンカンというエリアを含めた珠江デルタ地域は人口4000万人以上とのことで、これは東京埼玉千葉神奈川をあわせた3300万人を上回る人口を保有し、今後世界の中心になる可能性があるエリアだそうです。
わたしも深センは香港に行った時に寄りましたが、世界の工場が密集していて、経済発展が非常に著しいという認識はありました。ただ今後世界の中心になる可能性があるという認識はありませんでした。
今後、深センという都市は要チェックですね。
ドローンを制する者は世界を制す
わたしのようなインターネット業界にドローンは関係ないとは言えない時代がすぐそこまで来ているのを感じました。ドローンはラジコンと何が違うんだろう?と思っていましたが、この書籍で理解が深まりましたし、中国の勢いがすごいことを実感しました。
ぜひドローンに興味が無い人でも、この書籍を読んでもらってこの先の世界経済の動向をつかんでもらえたらと思います。
この書籍はKindle版も販売されていました。
高城剛さんの書籍は本当にいつも勉強になります。ぜひ今後の世界の動向を知りたいと思う人なら、高城剛さんの発信する情報は入手しておくべきだと思います。
以下の本は個人的にすごくオススメです。
わたしが英語を本気でやりはじめたキッカケになった書籍
フィリピンの英語留学についてすごく的を得ている情報が満載です。英語留学を考えている人ならぜひ読んだほうが良い書籍です。
もっと海外に行こうと思った書籍
ちょっと古い情報かもしれませんが、いまから8年前にLCC(ローコストキャリア)の存在が世界では当たり前ということを発信してくれていました。いまでは日本でも航空券は安くなりましたが、当時はそうでもなかったのですごい先見力です。
日本人であることがそんなにアドバンテージじゃないと思った書籍
デジタル化によって情報が誰でも簡単に手に入る時代がすぐそこまできているよ!という危機感を感じさせてくれた書籍で、いかに日本人は閉鎖的な性格なのかを勉強できた書籍です。
いまから10年前に書かれた本で、そのとおりになっていると思える書籍
はじめて読んだ高城剛さんの書籍だったと思います。当時は沢尻エリカの旦那なんだ。というぐらいの感じでしたが、高城さんの引き込ませる文章力であっという間にファンになりました。日本が技術大国って言ってられる時代はすぐ終わり、中国に抜かれることも的確に言い当てています。すごい先見力です。
インドネシアに赴任する直前に読んで涙した書籍
わたしがジャカルタに引っ越す時に読んだ書籍で、なぜか涙を流した記憶があります。高城さんの生き抜く力や、日本人としての志など、とても勇気をもらった書籍でした。これから海外に出て行く若者にはぜひ読んでもらいたい書籍です。
高城さんの書籍はどれも素晴らしいです。ぜひ機会があったらチェックしてみてください。