WiMAX2+の通信速度を計測すると、pingというデータも計測できます。
このpingとはいったいどんな数値なのでしょうか?
下りスピードや上りスピードとは何が違うのでしょうか?
今回は『ping』についてまとめました。
pingとは
pingは応答速度を数値化したもの
pingとはデーターを送信して返事が戻ってくるまでの所要時間を数値化したものです。
つまり『応答速度』と考えて問題ありません。
pingは、データーを送信して返事が戻ってくるまでの所要時間を数値化しているので、ping値は小さい方が良いということになります。
pingは通信速度とは違う
WiMAXでは、通信速度を測定すると、下り(ダウンロード)スピードや上り(アップロード)スピードの数値が表示されています。
下りは、サーバーからデーターを読み込むスピードを数値化しています。
上りは、サーバーにデーターを送るスピードを数値化しています。
WiMAXの最新端末W05の最大下り速度は708Mbpsです。
これらの上りや下りと表現されるものは、『通信速度』と考えて問題ありません。
下り(ダウンロード)スピードも、上り(アップロード)スピードも、数値が大きい方が通信速度が良いということになります。
つまり厳密にいうと、pingは応答速度のことであり、通信速度とはちょっと違うということです。
pingはリアルタイム性のある通信で重要になる
pingは連続したデータ通信で重要になってきます。
データー種類 | スピード概念 | 単位 | 重要なもの |
---|---|---|---|
ping | 応答速度 | ms 小さい方が良い | ・Skype ・LINE通話 ・オンラインゲーム |
下りスピード (ダウンロード) | 通信速度 | Mbps 大きい方が良い | ・YouTube動画の視聴 |
上りスピード (アップロード) | 通信速度 | Mbps 大きい方が良い | ・画像アップロード |
ping値が重要になるのはリアルタイム性のある通信です。
例をあげると、SkypeやLINE通話、オンラインゲームなどは、ping値が小さい方が理想です。
SkypeやLINE通話でも、ping値は100ms以下が理想です。
通信環境をチェックするときには、通信速度(Mbps)だけでなく、ping値もチェックすると、より詳しく通信環境を分析できます。
通信速度をチェックする際は、下りスピードだけでなくping値もチェックすれば、通信品質が分析できるでしょう。
通信環境を測定する時の参考にしてみてください。
実際に都内各所でWiMAXの実測調査をしました。
気になる方ぜひご覧ください。
単位はms(ミリ セコンド)です。